
生活道路は、抜け道として使われる事があり交通事故が多い場所とも言われています。
子供が遊んでいるすぐそばを、車が通っている場面を見ると、とても危険だと感じますよね。
そこで今回は、生活道路の抜け道対策というテーマで、安全を守る為の方法をご紹介していきたいと思います。
生活道路が抜け道になっていて、危険な思いをしている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
生活道路とは?
それではまず、そもそも生活道路とはどのような道路を指すのかを解説していきましょう。
生活道路とは、省庁によって定義が異なると言われています。
例えば、警察庁の場合は、「主として地域住民の日常生活に利用される道路で、自動車の通行よりも歩行者・自転車の安全確保が優先されるべき道路」が生活道路と定義されています。
一方内閣府では、「市街地における車道幅員5.5メートル未満の道路」を生活道路と定義されています。
このように、生活道路は省庁によって細かい定義は異なりますが、地域住民のための道路である事に変わりはありません。
道路の幅も非常に狭い事が多く、交通事故が起きやすい箇所とも言えます。
「生活道路」は、一般的には住宅地や市街地などの居住区域内に存在する道路のことを指します。
生活道路は、通行量が比較的少なく、歩行者や自転車の利用が多い地域に設けられています。
生活道路は、車両の交通だけでなく、歩行者や自転車などの非モータリストの交通にも配慮された設計がされています。
道幅が狭く、歩道や自転車専用レーンが整備されていることが一般的であり、速度制限や横断歩道、交差点などの交通安全施設も設置されています。
生活道路は、住民が日常の移動や近隣の施設へのアクセスなどに利用する道路であり、安全で快適な交通環境を提供することが重要視されています。
また、交通量が少ないため、子どもたちが遊ぶ場所や地域のコミュニティ活動の場としても活用されることがあります。
都市計画や交通政策の観点から、生活道路の整備や改善が行われることで、住民の生活の利便性や交通安全性が向上することが期待されます。
生活道路に速度制限はあるの?
では次に、生活道路に速度制限はあるのか?という点について解説していきたいと思います。
生活道路は、警察庁の交通規則基準によって、最高速度が原則30㎞と定められています。
生活道路は、幹線道路に比べると道幅が狭いという特徴があり、地域住民が安全に生活する事が出来るように守られるべき場所ですので、制限速度も低く設定されています。
生活道路の抜け道対策の方法とは?
それでは最後に、生活道路の抜け道対策の方法についてご紹介していきましょう。
生活道路の抜け道対策は、以下のような手段が取られることがあります。
道路の規制や制限
生活道路において抜け道となりやすい場所に、交通規制や制限を設けることがあります。
例えば、一方通行や車両進入禁止の標識やバリケードを設置することで、車両の通行を制限します。
物理的な障害物の設置
生活道路への抜け道を防ぐために、物理的な障害物を設置することがあります。
例えば、バンプ(段差)、ロードボール(道路用の球体バリケード)、プランターや植栽などが使われます。
これにより、車両の進入を妨げることができます。
防犯カメラの設置
生活道路の抜け道が問題となっている場合、防犯カメラの設置が行われることがあります。
カメラの存在が抑止効果を持ち、抜け道の利用者を警戒させることができます。
住民の協力や啓発活動
生活道路の抜け道問題に対して、地域の住民が協力し、注意喚起や啓発活動を行うことも効果的です。
地域内の住民が抜け道の利用を見守り、不審な車両や行動に注意を払うことで、抜け道の利用を減らすことができます。
生活道路に柵を設置する
生活道路に柵を設置するという事です。
抜け道として、自動車の侵入が頻繁にあり危ないと感じた時は、生活道路に柵を設置する事が可能です。
しかし、実際に柵を設置する際は、警察署、市区町村などに相談する必要があり、設置してもらわなければなりません。
抜け道対策をしたくても、住民が勝手に柵を設置する事はできず、柵の設置を要請する必要があります。
看板を設置する
看板を設置するという事です。
こちらも、地域住民が勝手に看板を設置する事は出来ず、公安委員会や警察署の許可が必要です。
生活道路を抜け道目的で利用する自動車を、看板によって規制したいと思った場合は、まず公安委員会や警察署に相談して協力してもらうようにしましょう。
これらの対策は、地域の特性や抜け道の具体的な状況に応じて適切に組み合わせることが重要です。
地域の自治体や関係機関、住民の協力を得ながら、抜け道の問題を解決する取り組みが行われています。
生活道路の抜け道対策とは?まとめ
さて今回は、生活道路の抜け道対策というテーマで、安全を守る為の方法をご紹介してみました。
生活道路は、地域住民にとってなくてはならない道路ですよね。
しかし、実際には抜け道として利用する自動車も多いのが現状です。
地域住民しか通れないようにしたいという人も多いと思いますが、道路である以上勝手に車の通行を規制する事は出来ないのです。
しかし、全く対策が出来ないわけではなく、今回ご紹介したように専門機関に相談する事で地域住民の安全を確保する方法はあります。
交通事故が起きてからでは遅いので、危険な場面が多い場合は今回ご紹介した対策を参考にしてみてくださいね。